Holiday


The Bee Gees 初期のヒット曲。
日本でGSブームの頃、何度かカバーを聴いた覚えがある。

某所でFJ氏がこの曲の歌詞の意味が知りたいというので
私も以前にこの曲を宅録でカバーした時に歌詞を拾っていたので
その時の覚えから
「holiday = 休日/憩い、をヒントに」
などと答えたんだけど

気になって再度歌詞を眺めてみて
最初とは違った意味にも思え出してきた。
なので再度この歌詞に取り組んでみたんだけど・・・

先ず出だしから
Oh, you're a holiday キミは休暇だ

「キミ」が(せめて彼にとっての)恋人を意味するのは間違いないだろうが
では holiday 休み/憩いとは一体どういう意味なのか?
語源的には holly day つまり聖なる日→祝日→休暇、ってところだが
外で働いて休みの日にはきみと一緒・・・
なんて今の女性には違和感があるかもしれないが
′60年代後半の普通のUK男性にとっての普通に幸福な意味にもとれ
しかし以下の歌詞ではどうもそうは感じられない

such a holiday なんて休暇だ

これを「なんて素晴らしい」と解するか
それとも「なんてこった!」と聴くか

it's something I thinks worthwhile
if the puppet makes you smile
思うに、なんでもやる意味はある
もし操り人形がキミを微笑ませるのなら

「操り人形」が本人を意味するのは明白
なので恋人の為に操り人形にでもなります、という意志表示と読め

if not then you're throwing stones
throwing stones, throwing stones
もしでなければ、きみは石を投げる
石を投げる、石を投げる・・・

「石を投げる」は英語では「非難する」と同意。
つまり彼女のご機嫌をそこねれば非難されるとなるが

わたしが最初に感じたのは
ふてくされた彼女が水面に小石を投げている
という風景

しかしそんなに感傷的な意味なのだろうか?
なぜなら第二節の始まりはこうだ。

oh it's a funny game
don't believe that it's all the same
面白いゲームさ
でも全てがそうだとは信じないで

「ゲーム=恋愛」とは定説だろう。
funny は「面白い」と訳したが「奇妙な」というニュアンスもある。
そして恋愛はいつも順調にいくとは限らない。

can't think what I've just said
put the soft pillow on my head
僕がいった通りだとは思えないだろ
僕の頭にやわらかい枕を置いて

つまりはどうのこうの言い合いをするよりは
しばらく俺を寝かせてくれ・・・とは意訳しすぎか?

millions of eyes can see
yet why am I so blind
when the someone else is me
it's unkind, it's unkind
百万の眼が観ているのに
なぜ僕はまだ観えないままなのか
その他のひとりが僕の時
それは冷たすぎる、冷たすぎる

もっと意訳すれば
皆んなが知っているのに自分だけが知らない/知らなかった
なんて冗談じゃない・・・ヒドイよ、とてもひどい
ってところか・・・

さて
ここで最初の
holiday という言葉の意味だが
どうもいい意味には思えなくなってくる。

極端な当てはめ方をするならば
「みんなにとっての
holiday
あえて言えば「誰とでも寝る女」的な意味にさえ
聴こえてくるワケで

そこまで悪く考えなくても
holiday は自分だけの holiday ではなく
such a holiday は肯定的ではなく
どちらかというと否定的、
「なんてこった」的なニュアンスを持ち始める。

つまり失恋の唄として・・・

なので続く

de de de de...

のメロディが切なく響いてくる。

ところでこれをもう少しひねって
ポップ・シンガーと聴衆の関係の唄と置き換えて考えると

1節は
「きみらの好きそうな曲を歌うよ、でなきゃ、きみらはすぐにそっぽを向く」
なんて意味にも思え

また2節は
「僕はまだ人気があると思ってたけど、それはとんでもない勘違いだった」
なんて浮き沈みの激しい世界を嘆いているようにも聴こえる。

しかし、それじゃなぜ holiday なんだ?

まあ唄い手など所詮は holiday みたいなもので
と・・・お茶を濁し・・・


by seven 2010 Feb'27